1. 引越し前の確認事項「洋室への変更」
今回の引越し先は、古めの戸建て物件でした。
間取りは、和室が3部屋・洋室が1部屋という構成。
・和室の畳や壁が、結構傷んでいたこと
・重たい本など、荷物が多かったこと
・畳よりフローリングの方が、扱いやすく、家具の配置もしやすいこと
などから
大家さんに「できれば和室を洋室に変更してもらえませんか?」と相談しました。
大家さんからは、OKはもらえませんでした。
でも、自分たちで変更するなら、好きにしてよいとのことでした。
それで、大家さんとは別の業者さんに、工事を依頼することになりました。
私たちは、仕事と引越し準備とで忙しく、新居の内見は1度だけしか来られませんでした。
工事業者さん選びと発注は、新居近くの親類にお願いしました。
親類に手続きをお願いしたことで、安心が油断に変わってしまったことに、この時まだ気付けていませんでした。
2. 和室が3部屋あった物件で起こったこと
新居への入居当日は、まず人間だけが到着。
翌日、荷物を運び入れるスケジュールでした。
新居に着いてすぐ私は、思わず声を上げました。
「あれ?、洋室になってるの、1部屋だけじゃない?」
そうなんです
工事依頼していた「和室3部屋→洋室化」のうち、1部屋しかリフォームされていなかったのです。
すぐに、手続きをお願いしていた親類に、様子を伝える電話をしました。
すると
「3部屋ちゃんと頼んだのに・・・」
と、親類も工事の仕上がり状況を、知らなかった様子。
翌朝は早くから、引越し業者さんより、荷物が続々と搬入されてきました。
私は、キッチンが片付いていないままだった件もあり、混乱気味。
部屋のリフォームの件で、施工業者さんに、確認を入れたいところですが、その余裕すらない状態でした。
とにかく「荷物の山をどこに置くか」で家族も引越し業者さんも、みんな大混乱。
3. 入居当日に気づいた“工事未完了”の事実
結局、もともと洋室だったリビングに、すべての荷物を詰め込み、ダンボールを積み上げるしかなかったです。
そこからダンボール箱の谷間を、縫うように暮らす生活が始まりました。
片付けたくても、床がほとんど見えない状態。
しかも、本来の置く予定だった場所が、使えない状態では、手の付けようがありませんでした。
それで、どうしても必要なものだけを、都度、ダンボールの山から、発掘しながら暮らしていました。
寝る場所も堅い床の上に、薄いマットを敷いただけでした。
身も心も疲弊していきました。
その後、部屋の方は、追加工事が行われ、無事3部屋とも、リフォーム完了しました。
しかし、入居後のリフォームは、工事の音や、薬剤の匂い、立ち合いの負担などが重なります。
その間、工事現場で暮らしている状態です。
生活の快適さは大きく損なわれてしまいます。
そして、何より困ったのは
工事の手続きを頼んだ親類と、工事業者さんの間で、契約書が無かったこと。
言った、言わないの、状態になってしまったのです。
追加の工事費用が発生し
「こんなはずじゃなかった…」という気持ちでいっぱいでした。
4. 荷物の置き場に困る!想定外の展開
特に大変だったのが、荷物の置き場所問題が、連鎖していったことです。
予定では、引越しの荷物を搬入する際に、家具を各部屋へ振り分けてスムーズに設置完了するはずでした。
しかし実際は、すべてをリビングに集約するしかなく、ダンボールだらけ。
家具も仮置き状態で、使いたいものを取り出すのにも一苦労。
テーブル1つ広げるにも場所を確保しなければならず、毎日が仮暮らしのような感覚でした。
部屋のリフォームが終わり、所定の位置に荷物を、移動する際も困りました。
重たい大型の本棚が、家の構造上、私たちだけでは、上手く運べなかったのです。
結局、業者さんに依頼するしかなかったです。
この「想定外」の連続が、生活に与える影響は、大きかったです。
5. 追加工事の負担と生活への影響
住んでいる家を工事するということは
- 業者さんが出入りするため、外出できない
- 工事の音が大きく、リモートワーク等ができない
- 工事中は掃除も思うようにできず、片付けが進まない
「引越し前に、工事の完了状態を、確認しに来ることが出来なかったのが残念」という思いが募りました。
工事業者さんは、追加工事の際「急ぎます」と言ってくれました。
それでも、2部屋の工事で、使用薬剤の乾燥時間等も必要。
完成までに数週間を要しました。
さらに、やっと工事が終わったと思ったら、薬品の臭いがきつく、しばらく部屋が使えない状態でした。
新居がスタートラインに立ち、その後、生活空間が整うまでには、予想以上の時間・労力・お金が必要でした。
6. 今後の引越しで気をつけたいこと
この経験を経て、「口約束だけではダメだな」と痛感しました。
どれだけ信頼できる相手でも
・記録は書面で残しておく
・できれば写真などでビフォー・アフターを記録しておく
・契約時に、いつまでにどの作業が終わるかを明確にしてもらう
こうしたことが、後々のトラブルを防ぐ鍵になります。
それでもなお、引越し後に、トラブル発覚では、どうしようもなくなるので、
- 対応が必要な場合に備えて、どんなに忙しくても、現地の再確認を、余裕ある日程で行う。
- 不測の事態に備えた「第二案(仮置きプラン)」を用意しておく
- レンタル倉庫の確認
といった事前準備をしておけると、より安心だと感じました。
今回の件は、最終的に追加工事となりました。
精神的、身体的、金銭的に、かなり負担が大きかったです。
7. まとめ:当たり前と思わず、書面や写真で確認を!
引越しはただでさえ慌ただしく、決めること・動くことが多いイベントです。
そんな中、「約束したはずなのに違った」という事態は、大きなストレスとなります。
今回は「洋室の工事が完了したよ」と聞くだけで、信じて疑わず、安心していたので、入居当日から大混乱でした。
これから引越しを予定している方には
- 依頼内容や変更事項は必ず記録を取る
- 余裕があれば、引越し前に再度現地確認をする
- 入居当日に備えて、荷物配置の「予備案」も用意しておく
- 万一に備え、付近のレンタル倉庫の確認もしておく
そんな備えをおすすめしたいと思います。
どんなに準備を重ねていても、引越しには想定外のことがつきものです。
それでも、「自分たちで、出来る限りのことをしておく」だけで、対応の余地がぐっと広がります。
今回の経験は大変でしたが、今となっては「次はもっと上手に引越しできる」という工夫や自信にもつながりました。
この記事が、これから引越しを控えている方や、今まさに奮闘中の方の、ヒントになれば嬉しいです。
どうか、あなたの新生活が、穏やかで心地良いものになりますように。
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