MENU

入居初日、絶望しキッチンに立ち尽くす私を、救ってくれた友人たちの優しさ

目次

1.汚れたままのキッチンとの再会

引越しの当日。新生活への期待とともに、新居に到着。

しかし、玄関を開けて最初に目にしたのは、依頼したはずのリフォームが出来ていない和室。
そして、内見で「片付け中」と言われた時と変わらない、汚れたままのキッチンでした。

改めてキッチンを確かめると
・油でベタベタの壁や棚
・タイルも目地も、隅々まで汚れがこびりついている
・シンクは何か分からないものが付着しているのか、それとも傷が付いたような状態
・棚の中はゴミやほこりだらけ…。

私は、ただただ、その場に立ち尽くすしかありませんでした。

2.心が追いつかない私に、手を差し伸べてくれた友人達

その状況に、私は張りつめていたものが、プチンと切れたように、完全に参ってしまいました。
何をどうしたらいいか分からず、気力が失われていきました。

そんな時、手伝いに来てくれた2人の友人がいました。
引越し前から、「手伝いに行くよ」と言ってくれていたのです。

私の様子を見て、すぐに「一緒に掃除道具を買いに行こう」と、家から連れ出してくれました。

3.道具を揃え、すぐに掃除開始

近所のホームセンターに行き、必要な洗剤やブラシ、拭き掃除用のクロスやシートなどを購入。
戻るとすぐに、彼女たちは掃除に取りかかってくれました。

キッチン周りの汚れは、本当に酷くて、ティッシュペーパで触ると、そのまま持って行かれてしまうほどでした。
そんな油汚れと、強力な洗剤で格闘。
棚の中には、ゴミやホコリが散乱していたのを、一つひとつ丁寧に取り除き、拭き掃除。
綺麗になった場所には、可愛いシートを貼ってくれました。

掃除を始めて数時間が経つ頃、キッチンに、清潔なスペースが出来ていました。

4.言葉にできない感謝と、自分を取り戻すきっかけ

その時、私も手袋をして、ぞうきんを持ち、その場に居るのですが、実際には何もできず、ただ見ているばかりでした。
でも、 彼女たちが、にぎやかに一生懸命動いてくれる姿を見て、少しずつ心が温かくなっていきました。

中でも、一番助けられたと感じたのは――

「これって、全然、手を入れてないよね」
「こんな状態で引き渡すのはおかしいよ」
「これは誰が見ても不自然だし、あなたの感覚は間違ってないから」

そんな言葉を口々に言ってくれたことでした。

5.自分の感覚を取り戻せた瞬間

引越し前の、過酷な準備期間。
転居してみれば、リフォームしているはずの部屋がそのままで、すべての物をリビングに山積みするしかない状況。
おまけに、内見時のままの手つかずの、汚れたキッチン。

今振り返ると、その時の私は、あまりにも想定外のこと続きで、ちょっと、おかしくなっていたと思います。
汚れたキッチンにも「こんなものなのかな…」と、自分の感覚さえ信じられなくなっていました。

でも、彼女たちが、はっきりと「おかしいよ」と言ってくれたことで、 「やっぱり、私の感じた違和感は正しかったんだ」と思えたのです。

その瞬間、気持ちがスーッと落ち着いていくのを感じました。

6.感謝の気持ちを忘れない

友人たちは何も見返りを求めず、ただ「困っているから」と手を差し伸べてくれました。

その優しさが、どれだけ私を救ってくれたか。

彼女たちがいなかったら、私は今もこの引越しを苦い思い出として抱え続けていたかもしれません。

人生の中で、誰かに助けられるという経験は、時に大きな癒しと勇気を与えてくれます。

私はこの経験を通して、改めて「人の優しさ」に触れることができました。

7.まとめ:自分の感覚を大切に、そして感謝を忘れずに

今回の引越しでは、たくさんのトラブルもありましたが、 このキッチンの出来事が、私にとって一番印象に残る出来事となりました。

心が折れそうになった時、自分を信じられなくなった時

「これはおかしいよ」

そう、はっきり言ってくれる存在がいることのありがたさ。

そして、そんな友人たちの優しさに支えられた、自分の心の回復力を、 私はずっと忘れたくないと思います。

引越し先で、たとえ困難があったとしても、 誰かと力を合わせて乗り越えることで、人生はきっとまた温かくなる。

そんなことを実感できた出来事でした。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる