MENU

窓だらけの家に惹かれて田舎暮らしへ。半年住んでわかった“光と風”の功罪とは?

目次

【田舎暮らしの決め手】全室に窓!理想の家を見つけた

私の理想の住まいは「光と風が通る家」でした。
田舎なら、当たり前のことかもしれません。
でも当時は、都会のマンション暮らしで、お風呂やトイレには窓が無く、風通しもイマイチだったのです。

そして、人生の中で迎えた、何度目かの引越しのタイミングで、ついに理想の住まいが現れました。
そのお家は、中古の一軒家で、すべての部屋に加え、お風呂、トイレ、洗面所、キッチンまで窓付きだったのです。

内見したのは3月。
どの部屋にも、窓から光と風が良く入り、心地良かったです。
周囲には高い建物もなく、空が大きく開けていて、太陽の光を遮るものは何もありませんでした。

他の物件も、ずいぶん見せてもらったのですが、何故かご縁が無く、困っていたところへ登場した、窓いっぱいのお家。
私たちは、まるで不思議な力に導かれているかのように、この家に住むことになりました。

【住んでみて実感】春の光と風は最高。でも夏は…?

実際に住み始めてから、春は快適そのもの。
朝日が差し込み、風がカーテンを揺らす様子に、思わず深呼吸したくなります。
しかし季節が進み、5月の終わりを過ぎる頃から、じわじわと暑さが増してきました。
7月・8月・9月は、クーラーなしでは耐えられないほどの暑さ。
電気代も想像以上で、涼しさの恩恵よりも、コストの重さを実感しました。

【光と風の功罪】電気代と虫との戦いが始まった

節約のために窓を開けたいと思っても、田舎ならではの悩みが…。
そう、虫問題です。
一度、うっかり夜に窓を開けたままにしてしまったことがあり、大量の虫が侵入。
大パニックでした。

自然が豊かな分、遊びにくる生き物の種類も豊富です。
ヤモリ、カエル、スズメ、セキレイ、蝶々、バッタ、クモ、アリ、ハチ…、この辺りまではOK。
でも、ヤブ蚊には悩まされます。
夏のお洗濯には、虫除けのミントスプレーと、キンチョールが手放せなくなりました。

【冬の現実】2階は極寒、脱衣所ヒーター必須の理由

11月になり、寒さが本格化。
既に、2階は、暖房器具なしでは過ごせないほど冷え込みます。
夜は寒さで眠れないので、今は1階のリビング中心の生活に切り替えています。

脱衣所にはヒーターを設置予定しています。
特にヒートショック対策には十分注意が必要です。

冬はこれからですが、光と風の家は、寒さがダイレクトに体に伝わるのだと、実感しています。

【それでも満足】やっぱりこの家に来てよかったと思う瞬間

庭にはツチカエルが住み着いており、雑草の花には蝶々が訪れ、アシナガバチが巣作りにもやってきます。
草むしり中に、うっかりカエルの住処を触ってしまうことがあります。
そんな時は、驚いたカエル達が飛び出てきて、まるで抗議するかのように、じっとこちらを見ています。
雨の日には、アシナガバチの親たちが巣を取り囲み、子供達を守る姿は、感動的で美しいです。

抜けるように青く広い大空。
優しい風が頬を撫で、美しい鳥の声が響く。
夕方になると、夕陽が海の向こうに沈み、空は茜色に染まります。
その後を追うように、神々しい月が星々を従えて夜空のキャンバスに輝きます。

そんな自然の一つひとつの瞬間に、出会う度に、
「やっぱりこの家に来て良かった」と心から思うのです。

【まとめ】田舎で“光と風の家”を選ぶ前に知っておきたいこと

自然の中で暮らすということは、自然の恩恵とともに、虫や暑さ寒さなどの現実とも向き合うこと。
私にとってはそれも含めて魅力ですが、人によってはストレスになることもあるでしょう。

便利な都会から、田舎へ引越す時の、物件探しには、充分な調査と思い込みを外すことが大切です。
例えば私は「光と風が通る=快適」と思い込んでいました。
実際、快適な面は沢山あります。
でも、それだけではない、厳しい面も沢山ありました。

引越しするまでに、余裕があるのでしたら、是非、四季折々に、その土地地を訪ねてみることをお勧めします。
本当にここで暮らしたいのか、暮らしていけそうか、感じてみてください。

どんなに調査や、準備をしても、想定外は起こります。
一年を通じた生活のシミュレーションをしてからなら、想定外を楽しむ余裕も出来てきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる