1. 【田舎暮らし】自然に囲まれた家を選んだ理由
都会の喧騒から離れて、田舎の静かで空気のきれいな場所で暮らすことになった私達。
選んだ家は、畑に囲まれ、小鳥の声が響くような場所にある中古の一軒家。
しかも、全部の部屋に窓があり、風通しのよい間取り。
シンプルで余計な装飾のない“自然派”の理想にぴったりな家でした。
目に見える部分は理想的で「これだ!」と即決したのですが、
住み始めてから、思いがけないコストと手間がいろいろと見えてきたのです。
2. 【自然派住宅に潜む盲点】暮らして初めて気づくこと
暖房・冷房効率の悪さ
古い家は、断熱性が高くないことも多く、夏も冬もエアコンや暖房器具が欠かせません。
結局、設備投資がかさみました。
メンテナンスに手間と費用がかかる
内見時、特に和室の畳や壁の、痛みが、激しかったです。
私達は、和室から洋室にリフォームしたので、その費用が、かなり掛かりました。
カビやヒビなど、メンテナンスの手間が日常的に発生します。
外構や庭の管理が大変
「緑に囲まれた暮らし」は癒しですが、雑草や落ち葉、害虫など、手入れを怠ると大変なことに。
3. 【思いがけない支出】“ナチュラルな家”=節約ではない
ナチュラルな家=節約、というイメージがあるかもしれません。
しかし、シンプルで素朴な暮らしでも、実は“見えないコスト”が多くかかります。
私たちの場合、約半年の間に、実際に、以下のような支出が発生しました
•リフォームした部屋の工事費用
•断熱用品や冷暖房機器の追加購入
•害虫対策やカビ防止グッズ
•メンテナンス用ワックス・塗料
•庭の手入れ用道具
4. 【生活インフラの現実】田舎暮らしで見落としがちな点
病院の選択肢が限られる
家族に持病があったため、引越し前に病院を複数調査しました。
都会では、駅の傍に医療機関が多数集まっていましたが、田舎は病院の数そのものが少なく、車や免許がないと通院しにくい立地の病院も多いです。
通院にバスやタクシーなどの費用も必要になることがあります。
現地を訪問してスタッフさんの対応や施設の雰囲気を確認することがとても重要でした。
買い物や移動の不便さ
スーパーやドラッグストアは、都会と比べて、営業時間が短め。
バスは1時間に1本。
「ちょっとそこまで」が、簡単にはできません。
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5. 【それでも好きなこの暮らし】自然との距離感を大切に
たしかに、手間や費用はかかります。
でも、朝は鳥のさえずりで目覚め、夜は満天の星空を眺める日常には、深い安らぎがあります。
自然任せではなく、丁寧に手をかけて暮らす——
それこそが「自然派」の真の姿ではと、今では感じています。
6. 【まとめ】理想と現実を知ってから選ぼう
自然派住宅や田舎暮らしは、たしかに魅力的。
でも、それに伴う“リアル”も把握しておくことが大切です。
• 自然素材の手入れは定期的に必要
• 光熱費・設備費が意外と高くつくことも
• 生活インフラ(病院・買い物・移動)の確認は必須
• 「車がない生活」が困難になるケースもある
それでも「ここに住みたい」と思えたなら、
そこは、あなたにとって最高の住まいと暮らしになるはずです。

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